148_●●の秋_Autumn, the time for [blank blank]

一年中季節の変わらないマレーシアに住んでいると、季節が移り変わっていく日本が恋しくなります。日本はいま秋ですね。秋になると、「●●の秋」という言葉をよく耳にするようになります。特に秋に楽しめる活動を指して使われる言葉です。今日は、日本の秋といえばこれ!というものを、みなさんに紹介します。

まずは、「スポーツの秋」。秋になって気温が下がってくると、屋外のスポーツが楽しめるようになりますね。この季節、マラソンなどのスポーツの大会もよく開催されます。なぜスポーツの秋というイメージが定着したのかというと、1964年の東京オリンピックが関係しているんだそうです。その年、開会式があった10月10日が体育の日として制定されたことで、運動にまつわるイベントが増えて、秋といえばスポーツ!と考える人が多くなりました。

それから、秋は、私のような読書家、本の虫にとっても魅力的な季節です。暑さが和らいで、だんだん夜が長くなる季節にゆっくり本を読むのは至福のときです。「読書の秋」という言葉にも、ある起源があるそうですよ。夏目漱石という日本の作家が「三四郎」という小説の中で取り上げた漢詩が関係しています。その小説の中に、韓愈(かんゆ)という唐の文人が読んだ「灯火(とうか)親しむべし」(秋は過ごしやすい季節なので、夜には明かりを灯して本を読むのに最適だ)という詩があって、それによって読書の秋が広く浸透したと言われています。

秋は、読書家だけでなく、芸術家にとっても集中して美術製作に取り組めるよい季節です。「芸術の秋」と言います。これは、1918年に発行された雑誌で使用された「美術の秋」という言葉が由来だそうです。この時期、展覧会などが開催されて、芸術作品を楽しむ機会が多い季節であることも理由のひとつ。11月3日の文化の日には、芸術祭が開催されたり、美術館が無料開放されたりすることもあるんです。

そして最後に、忘れてはならないのが「食欲の秋」!日本の食文化において、食欲の秋は特別な季節です。秋は収穫の季節で、新鮮な食材が豊富に手に入ります。特に新米が収穫できる時期で、その美味しさは多くの日本人にとって特別なものです。秋刀魚や栗、キノコなども秋に美味しい旬の食材として、親しまれています。

「●●の秋」は、日本の秋の文化と季節の変化を象徴していると思います。みなさんは、「●●の秋」にどんな言葉を入れますか?

一年(いちねん)(ちゅう)季節(きせつ)()わらないマレーシアに()んでいると、季節(きせつ)(うつ)()わっていく日本(にほん)(こい)しくなります。日本(にほん)はいま(あき)ですね。(あき)になると、「●●の(あき)」という言葉(ことば)をよく(みみ)にするようになります。(とく)(あき)(たの)しめる活動(かつどう)()して使(つか)われる言葉(ことば)です。今日(きょう)は、日本(にほん)(あき)といえばこれ!というものを、みなさんに紹介(しょうかい)します。

まずは、「スポーツの(あき)」。(あき)になって気温(きおん)()がってくると、屋外(おくがい)のスポーツが(たの)しめるようになりますね。この季節(きせつ)、マラソンなどのスポーツの大会(たいかい)もよく開催(かいさい)されます。なぜスポーツの(あき)というイメージが定着(ていちゃく)したのかというと、1964年(せんきゅうひゃくろくじゅうよねん)東京(とうきょう)オリンピックが関係(かんけい)しているんだそうです。その(とし)開会式(かいかいしき)があった10月10日(じゅうがつとおか)体育(たいいく)()として制定(せいてい)されたことで、運動(うんどう)にまつわるイベントが()えて、(あき)といえばスポーツ!と(かんが)える(ひと)(おお)くなりました。

それから、(あき)は、(わたし)のような読書(どくしょ)()(ほん)(むし)にとっても魅力(みりょく)(てき)季節(きせつ)です。(あつ)さが(やわ)らいで、だんだん(よる)(なが)くなる季節(きせつ)にゆっくり(ほん)()むのは至福(しふく)のときです。「読書(どくしょ)(あき)」という言葉(ことば)にも、ある起源(きげん)があるそうですよ。夏目漱石(なつめそうせき)という日本(にほん)作家(さっか)が「三四郎(さんしろう)」という小説(しょうせつ)(なか)()()げた漢詩(かんし)関係(かんけい)しています。その小説(しょうせつ)(なか)に、(かん)(いよいよ)(かんゆ)という(とう)文人(ぶんじん)()んだ「灯火(ともしび)(とうか)(した)しむべし」((あき)()ごしやすい季節(きせつ)なので、(よる)には()かりを(とも)して(ほん)()むのに最適(さいてき)だ)という()があって、それによって読書(どくしょ)(あき)(ひろ)浸透(しんとう)したと()われています。
(あき)は、読書家(どくしょか)だけでなく、芸術家(げいじゅつか)にとっても集中(しゅうちゅう)して美術(びじゅつ)製作(せいさく)()()めるよい季節(きせつ)です。「芸術(げいじゅつ)(あき)」と()います。これは、1918年(せんきゅうひゃくじゅうはちねん)発行(はっこう)された雑誌(ざっし)使用(しよう)された「美術(びじゅつ)(あき)」という言葉(ことば)由来(ゆらい)だそうです。この時期(じき)展覧会(てんらんかい)などが開催(かいさい)されて、芸術作品(げいじゅつさくひん)(たの)しむ機会(きかい)(おお)季節(きせつ)であることも理由(りゆう)のひとつ。11月3日(じゅういちがつみっか)文化(ぶんか)()には、芸術祭(げいじゅつさい)開催(かいさい)されたり、美術館(びじゅつかん)無料(むりょう)開放(かいほう)されたりすることもあるんです。

そして最後(さいご)に、(わす)れてはならないのが「食欲(しょくよく)(あき)」!日本(にほん)食文化(しょくぶんか)において、食欲(しょくよく)(あき)特別(とくべつ)季節(きせつ)です。(あき)収穫(しゅうかく)季節(きせつ)で、新鮮(しんせん)食材(しょくざい)豊富(ほうふ)()(はい)ります。(とく)新米(しんまい)収穫(しゅうかく)できる時期(じき)で、その美味(おい)しさは(おお)くの日本人(にほんじん)にとって特別(とくべつ)なものです。秋刀魚(さんま)(くり)、キノコなども(あき)美味(おい)しい(しゅん)食材(しょくざい)として、(した)しまれています。

「●●の(あき)」は、日本(にほん)(あき)文化(ぶんか)季節(きせつ)変化(へんか)象徴(しょうちょう)していると(おも)います。みなさんは、「●●の(あき)」にどんな言葉(ことば)()れますか?

Living in Malaysia, where the seasons remain the same throughout the year, makes me yearn for Japan and its changing seasons. It is now autumn in Japan. In autumn you often hear the phrase, “Autumn is the best season for [blank blank]. This term is used especially to refer to activities that can be enjoyed in autumn. Today I would like to introduce to you some of the things that are most popular during autumn in Japan.

Firstly, autumn, the best season for sports. As the temperature starts to drops in autumn, you can start to enjoy sports outdoors. Marathons and other sporting events are often held during this season. The image of autumn as an ideal sporting season seems to be related to the 1964 Tokyo Olympics. The opening ceremony was held on 10th October of that year, and this day was subsequently designated as Sports Day. This led to an increase in events related to exercise, and many people began to think of autumn as a time for sports.

Autumn is also a magical time for bookworms like me. It is a blissful time to read leisurely as the weather gets milder and the nights get longer. The term autumn for reading also seems to have certain origins. In the novel Sanshiro, written by the Japanese writer Natsume Soseki, a Tang dynasty writer named Han Yu reads a poem entitled “Touka shitashimubeshi” (Autumn is a pleasant season, so it is ideal for reading books at night with a light on). This popularised the term “Autumn, the time for reading.”

Autumn is not only a good time for readers but also for artists who can concentrate on creating art, giving birth to the expression, autumn for arts. This phrase is said to have originated from a term used in a magazine published in 1918. But this is also the time of year when there are many art exhibitions and therefore many opportunities to enjoy works of art. On 3rd November, Culture Day, art festivals are held and museums are sometimes open to the public for free.

And last but not least, you must not forget the autumn of appetite! Autumn is a special season in Japanese food culture. It is the harvest season and many fresh ingredients are available. In particular this is the time when new rice can be harvested, and its taste is appreciated by many Japanese people. Autumn fish, chestnuts, and mushrooms are also enjoyed in autumn as delicious seasonal produce. In Japanese this is called shun.

I think that the term autumn for [blank blank] symbolises Japanese autumn culture and seasonal changes. What words would you like to insert?

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