169_チョコレートができるまで_The Origin of Chocolate

日本の2月のイベントといえば、バレンタインデーです。ここ数年は、本命チョコや義理チョコだけではなく、サロン・ド・ショコラなどのイベントで自分のための高級なチョコレートを買う人も多いようです。今日は、身近だけど意外と知らない、チョコレートの歴史を紹介します。

突然ですが、「テオブロマカカオ」という言葉を知っていますか?これはチョコレートの原料であるカカオの木の学術名です。なんとこの言葉、ギリシャ語で「神々の食べ物」という意味なんですって!チョコレートの歴史は約2500年前までさかのぼります。チョコレートは、初期の中南米文化で重要な部分を占めていました。古代マヤ人やアステカ人たちは、カカオを水や唐辛子と混ぜて、トウモロコシでとろみをつけて飲んでいたようです。また、カカオ豆は通貨として、また洗礼や埋葬などのさまざまな儀式にも使用されていました。そして、スペイン人が中南米を侵略し植民地化したとき、彼らはそのカカオドリンクを自分たちのために改良して、現代のチョコレートの原型を作りました。

チョコレートは当初、ゆっくりと広まっていったようです。16世紀にカカオ豆を運んでいたスペインの船がイギリスに捕まえられたとき、カカオ豆は牛の糞だと思われて海に投げ捨てられたと言われています。しかしその後、スペイン人、フランス人、そしてイタリア人は、自分たちの好みに合わせて飲み物をアレンジし、水の代わりに牛乳や砂糖も加え、そして熱いまま飲むようになりました。イギリスに渡ってきたときには、こうしたさまざまな改良により、チョコレートドリンクは美味しくて魅力的な飲みものになっていたそうです。

19世紀まではチョコレートは飲み物でしたが、19世紀はじめにカカオからココアバターを取り除く方法が見つかり、ココアパウダーが作られました。これによってチョコレートドリンクをより簡単に作ることができるようになり、お金持ちだけでなく、貧しい人々にも神々の食べ物を味わう機会が増えました。それから、チョコレートはすぐに、飲むものではなく食べるものを意味するようになりました。

最近のチョコレートは、安くて甘い、ミルキーなものから、高級で原産地にこだわったものまで、二極化していますね。甘いチョコレートは一般的に肥満の原因となると言われていますが、一方で、ハイカカオチョコレートは体によい効果があると言われています。ある研究では、チョコレートに含まれるポリフェノールやカフェインが、健康を保つのに役立つということがわかりました。

みなさんがコーヒーと一緒に食べているものは、実は神々の食べ物だったんですね🍫

日本にほんの2がつのイベントといえば、バレンタインデーです。ここ数年すうねんは、本命ほんめいチョコや義理ぎりチョコだけではなく、サロン・ド・ショコラなどのイベントで自分じぶんのための高級こうきゅうなチョコレートをひとおおいようです。今日きょうは、身近みぢかだけど意外いがいらない、チョコレートの歴史れきし紹介しょうかいします。

突然とつぜんですが、「テオブロマカカオ」という言葉ことばっていますか?これはチョコレートの原料げんりょうであるカカオの学術名がくじゅつめいです。なんとこの言葉ことば、ギリシャで「神々かみがみもの」という意味いみなんですって!チョコレートの歴史れきしやく2500年前ねんまえまでさかのぼります。

チョコレートは、初期しょき中南米ちゅうなんべい文化ぶんか重要じゅうよう部分ぶぶんめていました。古代こだいマヤじんやアステカじんたちは、カカオをみず唐辛子とうがらしぜて、トウモロコシでとろみをつけてんでいたようです。また、カカオまめ通貨つうかとして、また洗礼せんれい埋葬まいそうなどのさまざまな儀式ぎしきにも使用しようされていました。

そして、スペインじん中南米ちゅうなんべい侵略しんりゃく植民地化しょくみんちかしたとき、かれらはそのカカオドリンクを自分じぶんたちのために改良かいりょうして、現代げんだいのチョコレートの原型げんけいつくりました。

チョコレートは当初とうしょ、ゆっくりとひろまっていったようです。16世紀せいきにカカオまめはこんでいたスペインのふねがイギリスにつかまえられたとき、カカオまめうしふんだとおもわれてうみてられたとわれています。

しかしその、スペインじん、フランスじん、そしてイタリアじんは、自分じぶんたちのこのみにわせてものをアレンジし、みずわりに牛乳ぎゅうにゅう砂糖さとうくわえ、そしてあついままむようになりました。イギリスにわたってきたときには、こうしたさまざまな改良かいりょうにより、チョコレートドリンクは美味おいしくて魅力的みりょくてきみものになっていたそうです。

19世紀せいきまではチョコレートはものでしたが、19世紀せいきはじめにカカオからココアバターをのぞ方法ほうほうつかり、ココアパウダーがつくられました。これによってチョコレートドリンクをより簡単かんたんつくることができるようになり、お金持かねもちだけでなく、まずしい人々ひとびとにも神々かみがみものあじわう機会きかいえました。

それから、チョコレートはすぐに、むものではなくべるものを意味いみするようになりました。最近さいきんのチョコレートは、やすくてあまい、ミルキーなものから、高級こうきゅう原産地げんさんちにこだわったものまで、二極化にきょくかしていますね。

あまいチョコレートは一般的いっぱんてき肥満ひまん原因げんいんとなるとわれていますが、一方いっぽうで、ハイカカオチョコレートはからだによい効果こうかがあるとわれています。ある研究けんきゅうでは、チョコレートにふくまれるポリフェノールやカフェインが、健康けんこうたもつのに役立やくだつということがわかりました。

みなさんがコーヒーと一緒いっしょべているものは、じつ神々かみがみものだったんですね🍫

One of the most popular events during February in Japan is Valentine's Day. In the past few years, people have been buying not only honmei chocolates, which are chocolates given to one's sweetheart, and giri chocolates, which are chocolates given out of a sense of duty or to show gratitude, but also high-quality chocolates for oneself at events such as Salon de Chocolat. Today I would like to tell you about the familiar but also surprisingly unknown history of chocolate.

This might sound out of the blue, but do you know the term Theobroma cacao? This is the scientific term for the cacao tree from which chocolate is made. The word means "Food of the Gods" in Greek! The history of chocolate dates back to about 2,500 years. Chocolate was an important part in early Latin American culture. The ancient Mayans and Aztecs mixed cacao with water and chili peppers, thickened it with corn, and drank it. Cacao beans were also used as a form of currency, as well as in various ceremonies, such as baptisms and burials. And when the Spanish invaded and colonized Latin America, they improved thisthat cacao drink for their own use, and thereby created the prototype for modern chocolate.

Chocolate spread slowly at first. When a Spanish ship carrying cacao beans was captured by the British in the 16th century, the cacao beans were thrown overboard because the British thought the beans were cow dung. Later, however, the Spanish, French, and Italians adapted the drink to their own tastes, adding milk and sugar instead of water, and drank it hot. By the time this chocolate drinkit arrived in England, these various improvements had made it into a delicious and fascinating drink.

Chocolate used to be consumed as a beverage until the early 19th century, but then a method to separate the cocoa butter from the cocoa was discovered, and cocoa powder was invented. This invention made it easier to make a chocolate drink, and not only the rich people but also the poor were able to enjoy the drink of the gods. Soon afterwards the word chocolate became synonymous with something to eat, not something to drink.

These days there is a great variety of chocolates available, ranging from cheap, sweet, and milky, to expensive and single-origin chocolate. Sweet chocolate is generally believed to cause obesity, while high-cacao chocolate, on the other hand, is said to have beneficial health effects. One study found that the polyphenols and caffeine in chocolate help keep you healthy.

So remember, what you eat with your coffee is actually the food of the gods 🍫


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