152_餅の歴史_The History of Mochi

あけましておめでとうございます!2024年も、みなさんにとっていい一年になることを祈っています。さて、日本のお正月には、欠かすことのできないものがいくつかあります。おせち料理、お年玉などを思いつく人もいるかもしれませんが、皆さんもよく知っているのはお餅じゃないでしょうか?今日は、お餅についてお話します。

まずは、お餅について知らない人のために、どうやって作られるかを紹介します。お餅は、餅米という特別な種類の米を蒸してから、臼という大きなボウルのようなものと、杵という大きなハンマーのような道具を使って、粘り気が出るまでついて作る食べ物です。最近では、餅つき機という機械を使ってもちを作る人も増えています。

餅の歴史はかなり古く、日本には、縄文時代に伝わったとされています。もともとは神さまに供える食べ物でした。当時はいまのような白い餅ではなく、赤い餅だったと言われています。餅は稲の神様である稲霊(いなだま) を表すものであり、神が宿る特別な食物として敬われていました。そのため、穀物の豊作を願って、神様に供えるようになったそうです。

もともとはお供物だった餅ですが、現代の日本でもその習慣が残っています。それが、鏡餅です。鏡餅というのは、お正月にお供えする、特別な餅のことです。平べったくて丸く、どっしりとしていて、満月のような形をしています。鏡餅には神様がいると思われていただけでなく、食べると力がつき、生命を再生させる力があるとも信じられていました。そのため、鏡餅はお正月期間がすぎると鏡開きをします。鏡開きというのは、お正月にお供えしたお餅を家族で食べるという習慣で、毎年1月11日に行われます。

ところで、鏡開きをしたお餅は、切ったり焼いたりしてはいけないと言われているんです。どうしてでしょう?それは、この習慣の起源に関係あります。この習慣は武士の家で始まったものなので、包丁や刀で切るのは縁起が悪い、また神や人との縁を切るといって嫌われていました。だから、鏡餅は割って小さくして、茹でたり揚げたりして食べられています。また、鏡開きという名前も、「切る」「割る」という言葉を使わないようにするために考えられたんです。日本人はこういう縁起をとても大事にすることがわかりますね。

みなさんも、お餅を食べて力をつけましょう!

あけましておめでとうございます!2024年(にせんにじゅうよねん)も、みなさんにとっていい一年(いちねん)になることを(いの)っています。さて、日本(にっぽん)のお正月(しょうがつ)には、()かすことのできないものがいくつかあります。おせち料理(りょうり)、お年玉(としだま)などを(おも)いつく(ひと)もいるかもしれませんが、(みな)さんもよく()っているのはお(もち)じゃないでしょうか?今日(きょう)は、お(もち)についてお(はなし)します。

まずは、お(もち)について()らない(ひと)のために、どうやって(つく)られるかを紹介(しょうかい)します。お(もち)は、餅米(もちごめ)という特別(とくべつ)種類(しゅるい)(こめ)()してから、(うす)という(おお)きなボウルのようなものと、(きね)という(おお)きなハンマーのような道具(どうぐ)使(つか)って、(ねば)()()るまでついて(つく)()(もの)です。最近(さいきん)では、(もち)つき()という機械(きかい)使(つか)ってもちを(つく)(ひと)()えています。

(もち)歴史(れきし)はかなり(ふる)く、日本(にっぽん)には、縄文時代(じょうもんじだい)(つた)わったとされています。もともとは(かみ)さまに(そな)える()(もの)でした。当時(とうじ)はいまのような(しろ)(もち)ではなく、(あか)(もち)だったと()われています。(もち)(いね)神様(かみさま)である(いね)(れい)(いなだま) を(あらわ)すものであり、(かみ)宿(やど)特別(とくべつ)食物(しょくもつ)として(うやま)われていました。そのため、穀物(こくもつ)豊作(ほうさく)(ねが)って、神様(かみさま)(そな)えるようになったそうです。

もともとはお供物(そなえもの)だった(もち)ですが、現代(げんだい)日本(にっぽん)でもその習慣(しゅうかん)(のこ)っています。それが、鏡餅(かがみもち)です。鏡餅(かがみもち)というのは、お正月(しょうがつ)にお(そな)えする、特別(とくべつ)(もち)のことです。(ひら)べったくて(まる)く、どっしりとしていて、満月(まんげつ)のような(かたち)をしています。鏡餅(かがみもち)には神様(かみさま)がいると(おも)われていただけでなく、()べると(ちから)がつき、生命(せいめい)再生(さいせい)させる(ちから)があるとも(しん)じられていました。そのため、鏡餅(かがみもち)はお正月(しょうがつ)期間(きかん)がすぎると鏡開(かがみびら)きをします。鏡開(かがみびら)きというのは、お正月(しょうがつ)にお(そな)えしたお(もち)家族(かぞく)()べるという習慣(しゅうかん)で、毎年(まいとし)1月11日(いちがつじゅういちにち)(おこな)われます。

ところで、鏡開(かがみびら)きをしたお(もち)は、()ったり()いたりしてはいけないと()われているんです。どうしてでしょう?それは、この習慣(しゅうかん)起源(きげん)関係(かんけい)あります。この習慣(しゅうかん)武士(ぶし)(いえ)(はじ)まったものなので、包丁(ほうちょう)(がたな)()るのは縁起(えんぎ)(わる)い、また(かみ)(ひと)との(えん)()るといって(きら)われていました。だから、鏡餅(かがみもち)()って(ちい)さくして、()でたり()げたりして()べられています。また、鏡開(かがみびら)きという名前(なまえ)も、「()る」「()る」という言葉(ことば)使(つか)わないようにするために(かんが)えられたんです。日本人(にっぽんじん)はこういう縁起(えんぎ)をとても大事(だいじ)にすることがわかりますね。

みなさんも、お(もち)()べて(ちから)をつけましょう!

Happy New Year! I wish you all a 2024 filled with happiness. In Japan there are a few things that are an essential part of the New Year. Some things that may come to mind are Osechi dishes or Otoshidama, which is a gift of money given during New Year. But I am sure most of you are familiar with mochi, right? Today I would like to talk about mochi (rice cakes).

For those of you who are not familiar with mochi, let me explain to you how it is made. Mochi is made by steaming a special kind of rice called mochi rice. After it has been steamed, it is placed in an usu, which looks like a large bowl or a mortar, and pounded with a kine, which looks like a large hammer (or pestle), until the rice becomes sticky. Recently more and more people are using a machine called a mochi pounding machine to make it.

Mochi has a long history and is said to have been introduced to Japan during the Jomon period. It was originally food offered to the gods. At that time rice cakes were not white as they are now, but red. Mochi represented Inadama, the god of rice, and was revered as a special food in which the god resided. Therefore people offered mochi to the gods in hope of a good harvest.

Originally, rice cakes (mochi) were used as offerings, and modern Japan has kept this custom. One type of mochi that is used as an offering is Kagami-mochi. Kagami-mochi is a special rice cake offered on New Year's Day. It is flat, round, and solid, shaped like a full moon. Not only was it believed that gods resided in Kagami-mochi, but also that eating it will give you strength and the power to regenerate life. For this reason it is customary to break the Kagami-mochi after the New Year period. Kagami-biraki is the custom of eating the rice cake offered at New Year with your family, and is held on January 11 every year.


By the way, Japanese do not cut or bake these rice cakes at Kagami-biraki. Why do you think they don’t? It has to do with the origin of this custom. Since this custom started in the homes of samurai warriors, it was considered bad luck to cut the rice cake with a knife or sword, and it was also believed that one breaks ties with the gods and with people. Therefore Kagami-mochi are broken into small pieces by a hammer or something similar and eaten boiled or fried. The name "Kagami-biraki" was also chosen to avoid using the words “cut" and “break.” You can see that Japanese people value this kind of good luck very much.

Let's eat rice cakes to strengthen ourselves!

Previous
Previous

153_イスラム教の特別な期間:ラマダン_Ramadan: A Dedicated Period for Muslims

Next
Next

151_マレーシアのお祭り:ディーパバリ_Malaysian festival: Deepavali