SA trip: Last day of a road trip
ロードトリップ最終日。Greytonの街を出る前に、ハイキングコースに行ってみることに。難易度や距離が異なるいくつかのコースがあり、2時間くらいのコースを選択。
歩いてみると道らしき道は殆どなく、地図を頼りに進んでみたものの、途中で道が途絶えてしまった。日本の山と異なり、木ではなく草が多く、腕や足にひっかかって進みにくかった。そのうえ、「ハイキング」という言葉から土や砂利のゆるやかな道かと思いきや、岩肌を上り下りするような険しいルートで、スポーツ用ですらないスニーカーで挑んだことを後悔した…。
来た道を戻っても正しい道が見つけられず、もしかして迷子か…?と思った矢先、やっと下界に降りられそうな道が見つかった!滑らないよう慎重に慎重に降りながら、やっと歩きやすい道にでる。知らない国、知らない道で迷うってこんなに怖いのか…と認識させられたハイキングだった。迷ったせい(おかげ?)か3時間ほど経ってちょうどお昼時だったので、街を出る前にランチを。前日はどこも閉まっていて静かだったけれどこの日はどこも人がちらほらいて、テラス席はほどほどの賑わいを見せていた。この1週間かなりの量を食べていたので軽めにしようと、ラップサンドを頼む。幸いそれほどの量はなく、今回は完食できた。食べ終えて街を散歩していると、よさそうなカフェがあったので入ってみた。中にはケーキやマフィンがあり、奥の方に豆を焙煎するための機械が置いてあった。ここでは自家焙煎のコーヒーが飲めるらしい。ビールの醸造所もあいていたので先にそこに行ってから戻ってくることに。醸造所はケープダッチの造りで、1階が醸造所とパブ、2階と離れが宿泊施設になっているそう。
その日は南アフリカの祝日で、昼から半分以上の席が埋まっていた。
ビールサーバーのあるカウンターに座っていたので、オーナーと話すことができた。彼はアフリカーナーで、もともとケープタウンで働いていたが、9ヶ月ほど前にこの施設を買い取って事業を引き継いだらしい。醸造所自体は2016年からあるらしく、週末や毎週水曜日には人であふれかえるそうだ。水曜日の夜は「pet friendly」の日らしく、その日は犬を連れた人たちも訪れる。「犬だけじゃなくて馬もよく来るよ。外で飲んでる人たちのビールをすすりに来るんだ」と言っていた。人、馬、犬の3種類の動物がうまく混ざった空間のようだ。肝心のビールは、ペールエールやIPA、アンバービールなど4種類をいただいた。どれもうまみと苦味を感じるおいしいビールだった。
そこをあとにして、今度はさきほどのカフェに戻る。店員さんはみな陽気な人達で、Greytonの街についてなど軽く話していた。棚に置いてある豆を買おうとすると、「ちょっと待って」と、挽きたてのものを袋に詰めてくれた。注文したカプチーノは、どちらかというとマイルドな味わいで、私の好みだった。16時過ぎに街を出て、1時間ほど運転してSwellendomへ。長い長いロードトリップが終わった。