SA trip: South African and Japanese traditional food
この日の昼食、Bobotieという南アフリカの伝統料理をいただいた。イギリスのコテージパイに似ている料理で、カレー味をつけたひき肉の上に生地(たぶんたまごでできている?)を乗せて、それをオーブンで焼いたもの。一番上のトッピングがとっても美味しかった!聞くと、粉チーズと小麦粉を1対1で混ぜて、それにバターを足したものらしい。カリカリでジューシーで・・・カレー味だからか、米によく合う味つけだった。
夕方のレッスンが終わり、みんなで隣町までサイクリング。この日は26kmも漕いだらしい。途中の道路の景色がきれいで、まるで海に向かって走っているようだった。
最近、朝があまり早くなくてうれしい。お昼はうなぎレストランに行こうと歩いていったけれど、月曜日は定休日だった。この日は私が料理を作ることになっていたから、午後は一人でSPAR(近くの大型スーパー)に買い物に行くことにした。必要なものはすでにメモしていたので、それをもとに買い物をする。品揃えや買い方が日本とは違っていておもしろかった。もちろん、同じようなものも売っている。例えば、野菜、たまご、パン、肉などのラインナップはだいたい一緒。違うのは、一つあたりの量や、肉の種類、調味料の棚などだ。ひとつあたりが大きい(コストコみたいな量といえばわかるだろうか)し、肉の種類は前に言ったように豚肉、ソーセージ、羊に至るまでいろいろな部位を売っているし、調味料はBraaiのための合わせ調味料(日本だと焼肉のタレ的立ち位置)にほとんど棚一列分が使われている。スーパーからの帰り、道路を渡ろうと車が過ぎるのを待っていたら、ドライバーがジェスチャーで「渡っていいよ」と合図してくれた。思わずぺこりと会釈してしまい、ちょっと恥ずかしくなった。会釈する癖はもう遺伝子に染み付いているようだ…。その日は鶏の唐揚げを作るために骨なしの鶏もも肉を探していたのだが、見つからなかった。近くの鶏肉専門店に行き、もも肉をくださいというと、骨付きのものしかないと言う。仕方なく骨付き肉を買って、家で解体することに。16時過ぎから4品作り始める。これがまた、苦労の連続だった…。まず、キッチンの勝手が違う。コンロがガスでもIHでもなく、電熱式のものだった。食材の大きさも違うので、調味料の量や切り方を工夫しなければいけない。一番骨が折れたのは、鶏肉だ。骨と肉を切り離さなければいけないのだけど、これが一筋縄ではいかなかった。手羽元のようにわかりやすい構造でもないし、ぬるぬる滑るし。時間がかかる作業だった。また、キッチンのどこに何があるかもわからず、調味料も日本と同じではない。スーパーでごまを見つけられただけでもほとんど奇跡なんだろうが、炒りごまなんてものはもちろん手に入らない。他に選択肢がないので、フライパンで自家製炒りごまを作ることに。おろし金もなければすり鉢もない。「あるもので何とかする精神」をいかんなく発揮し、なんとか困難を乗り越えられた。豚汁、いんげんの胡麻和え、ナスの煮浸し、唐揚げの4品が完成。南アフリカにいるはずなのに、一気に日本の食卓を囲んでいる気分になった。