22_Just only love_愛(あい)がなんだ
[English and Hiragana Below]
今日は、最近読んだ小説の話。「愛がなんだ」という本を読みました。この小説は映画にもなったので、興味があれば観てみてください。著者は、角田光代さん。私の大好きな作家の1人です。女流作家で、小説だけじゃなくエッセイもとてもおもしろいんですよ。
さて、この「愛がなんだ」という小説。どんなお話かというと…
平凡なOLのテルコが、頼りなくてだらしないマモちゃんという男の人に恋をします。テルコはマモちゃんが大好きで、彼のためなら平気で仕事を休んだり、夜中に呼び出されても駆けつけたりするのですが、マモちゃんは気まぐれな態度ばかり。その中での人間関係を描いた話です。
この小説についてポッドキャストで話すにあたり、タイトルの翻訳を調べてみました。すると、「愛がなんだ」の翻訳はなんと「Just only love」。直訳すると、「ただ愛だけのために」ですね。ん?これはちょっと違うんじゃない?と思ったので、私なりの考えをお話します。
この小説では、最後の方にテルコがこんなことを言うんです。「私を捉えて離さないものは、たぶん恋ではない。きっと愛でもないのだろう」。そう。愛じゃないって言ってるんですよね。たぶん、執着とか、プライドとか、そんなもののために行動してたんじゃないかなと思います。もし私が訳すなら、「Worthless love」とかにするでしょうね。
もし読んだ人がいたら、ぜひコメントで感想をおしえてください。本を読めば、私の翻訳がいいかどうかもわかるかもしれません。笑
[Hiragana]
今日(きょう)は、最近(さいきん)読ん(よん)だ小説(しょうせつ)の話(はなし)。「愛(あい)がなんだ」という本(ほん)を読み(よみ)ました。この小説(しょうせつ)は映画(えいが)にもなったので、興味(きょうみ)があれば観(み)てみてください。著者(ちょしゃ)は、角田(かくた)光代(みつよ)さん。私(わたし)の大好き(だいすき)な作家(さっか)の1人(にん)です。女流(じょりゅう)作家(さっか)で、小説(しょうせつ)だけじゃなくエッセイもとてもおもしろいんですよ。
さて、この「愛(あい)がなんだ」という小説(しょうせつ)。どんなお話(おはなし)かというと… 平凡(へいぼん)なOLのテルコが、頼りなく(たよりなく)てだらしないマモちゃんという男(おとこ)の人(ひと)に恋(こい)をします。テルコはマモちゃんが大好き(だいすき)で、彼(かれ)のためなら平気(へいき)で仕事(しごと)を休ん(やすん)だり、夜中(よなか)に呼び出さ(よびださ)れても駆けつけ(かけつけ)たりするのですが、マモちゃんは気まぐれ(きまぐれ)な態度(たいど)ばかり。その中(なか)での人間(にんげん)関係(かんけい)を描い(えがい)た話(はなし)です。
この小説(しょうせつ)についてポッドキャストで話す(はなす)にあたり、タイトルの翻訳(ほんやく)を調べ(しらべ)てみました。すると、「愛(あい)がなんだ」の翻訳(ほんやく)はなんと「Just only love」。直訳(ちょくやく)すると、「ただ愛(あい)だけのために」ですね。ん?これはちょっと違う(ちがう)んじゃない?と思っ(おもっ)たので、私(わたし)なりの考え(かんがえ)をお話し(はなし)ます。
この小説(しょうせつ)では、最後(さいご)の方(ほう)にテルコがこんなことを言う(いう)んです。「私(わたし)を捉え(とらえ)て離さ(はなさ)ないものは、たぶん恋(こい)ではない。きっと愛(あい)でもないのだろう」。そう。愛(あい)じゃないって言っ(いっ)てるんですよね。たぶん、執着(しゅうちゃく)とか、プライドとか、そんなもののために行動(こうどう)してたんじゃないかなと思い(おもい)ます。もし私(わたし)が訳す(やくす)なら、「Worthless love」とかにするでしょうね。
もし読ん(よん)だ人(ひと)がいたら、ぜひコメントで感想(かんそう)をおしえてください。本(ほん)を読め(よめ)ば、私(わたし)の翻訳(ほんやく)がいいかどうかもわかるかもしれません。笑(わらい)
[English]
Today I'd like to talk about a novel I read recently. Its title is "Ai ga nanda". This novel has also become a movie, so if you're interested, please check it out. The author is Mitsuyo Kakuta, one of my favorite writers. She is a female writer, and not only her novels but also essays are very interesting.
The story is about various types of human relationships. Teruko, an ordinary office lady, falls in love with Mamo-chan, a guy who is unreliable and sloppy. Teruko loves Mamo-chan so much that she easily takes off from work for him, or even if he calls her at midnight purely on a whim, she rushes to him.
As I prepared this podcast, I looked up the official English translation of the novel’s title. It is "Just only love". Eh? Isn't it a little different from what the author meant? So, let me share my thoughts on how the title should be translated.
In the novel, Teruko says this at the end: "It's probably not infatuation and surely not real love that takes control of me." In other words, she denies that it's love that influences her behavior. Maybe she acted because of attachment, pride, or something like that. If I had to translate the title, it would be “Worthless love”.
If you read the novel or watch the movie, you may know whether my translation is good or not.. LOL. Please let me know what you think in the comment section on my website.